気が付いたら、師走ですよ! 師走! 歳末助け合い募金の時期です!
それに、年賀状も書かなきゃならないし…
あと、御世話に成った方々への御歳暮も用意しなくっちゃ…。(汗)
あーぁ、他にも予定が在って逃亡したい気持ちに成っている高宮です。
師走の『師』って、昔… 小学校の先生から『お坊さん』の事だよ!
と教わりましたが、色々と予定の立て込んでいる年末なら、
そりゃ~もう、大汗かきながらお坊さんも駆けずり回るでしょうね!
でも、上記の話を聞いた小学生の聡明で賢い美琴ちゃん(私)は、
お坊さんが目を血走らせて走るって事は法事の掛け持ちで走ってると思い、
「お坊さんが走り回るなんて…
年末ってどんだけ大勢の人が亡くなる不吉な時期なのかしら?
お父さん・お母さんも年末に死んでしまわないように、
私の優れた洞察力でチャント見守らなきゃ!」
と本気で思っておりました。(苦笑)
でもでもでも、私以外にもそう思ったり・考えたりしていた人はいますよね!?
はい、私と同じと言う人は手を挙げて!
・・・・・・・・・。
おーい、どうしたの? どうして誰も手を上げないの!?
恥ずかしくは無いですよ! 私と言う仲間がいるんですから。
あれっ?・・・・・・ う~む・・・・・・。
さぁ、何も無かった事として、日記の本題にまいりましょうね!(笑)
あれっ?
何を書こうとしていたんだっけ?
あっ! そうそう! 知人のフラワーショップでお手伝いをしているんですけどね。
そこでの話を書きます。
先日、私1人で店番をしている時の事です。
どう見ても20才前後の男の子が店先でモジモジ・ウロウロ…
背も高くガッチリした体格で、アスリートを思わせる印象です。
美しいうえに想像力豊かな大人の女性の私(高宮)は、
その男の子に告白されちゃう想像をしておりました♪
いや、マジで! だって、そう言うシチュエーションでしょ!
若い男の子と美しい大人の女性は【混ぜるな危険】でしょ?
「あ~ぁ♪ 美しいって、ホント罪だわぁ♪」
(だ~か~ら~! 誰が美しいの? とか、突っ込まない!)
余所行きのキラキラした最高の笑顔で男の子を見て告白を待っていますと、
件(くだん)の男の子は意を決したように、
「両親へ感謝の気持ちを、お花で伝えたいんですけれど…
3000円の予算で大丈夫でしょうか?」
などと
やおら聞いて来ました。
へぇ????? わ・わ・わたしへの告白は?
とか焦りながら思いつつも、顔では冷静を装って…
「そうねぇ~ その御予算ですと…
ごくごく小さなブーケ程度の物に成ってしまって、
感謝を伝えるような物とはイメージが違う物に成っちゃいますよ。
一般的な感謝などの際のお花は、
鮮やかで艶やかなゴージャスな花束などをイメージしますものね。
そんな物ですと、御予算は5000円ぐらいからに成りますね。」
そう伝えますと、男の子は経済的な理由を話して来ました。
子供の頃から野球が好きで、野球漬けの日々だったそうです。
家庭は決して裕福だった訳では無いそうですが、
高校に入っても野球部で野球三昧… 但し、甲子園には出れなかったとか…。
更に進学しても野球を続けたんだとか。
でも、それが自分の我儘なのも承知していたが、親に甘えてしまっていたそうです。
就活の年に成り野球を引退。
そこでバイトを始め、経済的に苦しい中でも好きな野球を続けさせてくれた親に、
どうしても感謝の気持ちを表したいと本日ショップを訪ねて来たそうです。
どどどど、どうしましょう? これが私のフラワーサロンなら、
私の権限でどうにでも出来るんですけど… 今は只のお手伝いの身分ですもの。(汗)
何か…
戦国時代の足軽が、いきなり大戦(おおいくさ)の采配を頼まれたような気分です…。
自分には、その権限が無いから!
武将が今居ないからって無理・無理・無理!
…みたいな?
でも男の子は真っ直ぐな目で、私を見つめてきています。
その『拾われた子犬みたいな目』に絆されて、引き受ける事にしました。
そこから先は私の頭の中は、パンク寸前…。
今まで習得して来たお花のアレンジメントや技術・色の配色を駆使して、
予算3000円でそれなりに見栄えのするお花を組み上げました。
(結構力作だったので、お渡しする前に写真を撮ってブログに上げたい!
と相談してみましたが、
これは自分たち親子の為の物だから簡便して欲しいとの事。)
うんうん♪ 当然だよね♪(私も、素直に納得)
その後の仕事は、どっと疲れが出て… 呆(ほう)けておりました。
決して、いつもの事じゃないからね! ボ~っとしてないからね! た・たぶん…。
でも、何か心地よい達成感と言うか・満足感とでも言えば良いのか、
満たされた感じに顔が自然とヘラヘラしてましたねぇ。(笑)
ここで話が終わったと思った方、さにあらず!
次の日の事。
またもや私がショップに1人で居る時に昨日の男の子が訪ねて来て、
(この時点で私はこの男の子が、完全に私1人だけの時を狙って来ている!
と勝手に断定してました…
痛いヤツだとか言うな!)
「昨日は無理な御相談を適えて頂いて、ありがとうございました。」
と腰を90度曲げて感謝の言葉を伝えてきました。
野球部員って試合の終わりとかに応援席に向かって御礼とか言い慣れていて、
やたら声が大きいんです… 周囲の人たちに注目されるぐらいに…。
ちょっとビックリして恥ずかしいのと、ちょっと嬉しい気持ちなんですが。
男の子が言うには早速お花をお母様に感謝の言葉と共にお渡ししたところ、
お母様は今まで見たことも無いぐらいの笑顔に涙を流しながら…
大変お喜びに成ったそうです。
幼いと思っていた自分の息子から感謝の言葉を掛けられた事と、
何よりもお花をプレゼントされた事がお母様の心を強く打ったそうです。
それを聞いた私も、
野球の事しか知らないと思っていた息子が言葉と共に、
お花を添える事の出来る大人に成長した事が嬉しかったんでしょうね!?
と素直な感想を述べました。
男の子も素直な顔と声で
「はいっ! そうですね!」
次いで男の子から、
「お花って、すごい力が在るんですね!」
と。
私こと高宮も御世話に成っている霊能師の御剣先生から、
「無機物の石よりも、生物のお花のほうがすごいパワーを持っているんだよ。」
との言葉を頂戴しておりましたし、私のブログや日記にも再三記しておりますしね!
男の子と別れ際に…
「また誰かを泣かせたく成ったら、おねえさんの所へいらっしゃいね!
但し… 予算はもうちょっと多目にね!」
と笑って伝えたら男の子も先程と同じ大きな声で
「はいっ!」
と応えて、風のように去って行きました。
さてさて… 次の機会には誰にお花をプレゼントするんでしょうね?