ドイツの新聞取材

お花でドイツへ留学していた事があるのですが、
先日その時、知り合った友人から連絡を受け
ドイツでの話で盛り上がり、

ドイツでの事を久々に思い出したので、
そのことを日記に書こうと思います。

...

私はドイツ北部にあるHannover(ハノーファー)
現代アーティストのドイツ人の旦那様と日本画家の日本人妻のご家庭で、ホームステイをしていました。

 

ご夫妻はお酒が大好きで、日本人妻の奥様は、
その地域へ日本から留学し頑張っている方々を
応援したいようで…
音楽を学ぶための方、靴や鞄職人さん達が技を磨くため、の方々を毎晩自宅へ招待し、ワインとビールで明け方近くまで
呑んだくれていました。

私は「C(日本人妻の名前:仮名) S バー」と呼んでいました。

 

そんな日々でしたので、とある朝

やはり失敗をしてしまったのです。

奥様も私も朝寝坊をし、私はパンを口に放り込みながら
勢い良く玄関を出て全力で駅まで猛ダッシュ!

こんなに走ったのは、高校生の体育授業以来だったので
過呼吸気味になり、心臓もパンクしそうで…
死んだおばあちゃんが見えました(笑)。
そして命からがら、乗らねばならない時刻の列車に
飛び乗りました。

 

そんな状態で、
お花の先生(ドイツの花の国家資格の審査員もなさっている女性の方:添付写真 右)
のもとへ ようやく辿り着いたら、

 

「もうすぐ新聞記者とカメラマンが来るから取材をこなしてね。」
と言われ、私は「?」

 

…どうやら600年以上続いている生け花のマエストロ(其れなりの資格を持っているので)が、
わざわざドイツのフラワーアレンジメントを学びに来た
と言う話題性から取材を受ける事になったよう…。

 

私は「ギョエー!(;゜0゜)
顔が、朝まで呑んでいたのでパンパンだし
ノーメイクで来てしまったし、髪の毛も跳ねてボッサボサだし
新聞に載せる写真を撮る って言っているし、
前もって約束を取ってからにしてよ(>_<)」と心で叫びました。

取材に当たり
日本人コーディネーター(通訳)(添付写真:左)が付いたのですが、
私…「ヤー」(はい)の ひとこと返事をしただけの奇妙な取材でした。

 

このドイツのお花の先生ですが、

ドイツでは、とても有名な方で
お弟子さんには伯爵の御曹司もいらっしゃいます。
私の頭の中は、既に妄想モード!

「あぁー神様!ありがとう!
私、伯爵夫人になります!」

伯爵夫人としての生活を夢描いています。

 

と・こ・ろ・が…
現実は甘くなく、私の過大妄想は見事に砕け散りました。
言葉の壁が、はだかり、一言もまともな会話をする事が
出来ませんでした。

しかもニヤニヤしながら見ていた私をきっと御曹司は、
気持ち悪い日本人 だと思ったことでしょう…。
神様のバカー!(笑)。

 

日が変わって、その御曹司等も連れ先生と
オランダのアールスメアー市場(世界最大)
お花の買い付けへ行きました。

 

この時が私にとって初めてのオランダで
この市場を見たかったし 大感激、大興奮の中、
昼食の時間となりランチを取ることになりました。
しかも先生がおごってくださるそうです。

 

皆さんは、オランダ料理と言うと何が思い浮かびますか?

私の中では、アレかな?コレかな?
と期待が募っておりました。

 

…すると…何故かピザ!
え?!ピザ?わざわざオランダまで来たのにピザ?

後頭部をバットで殴られたような衝撃が走り、
目の前がクラクラしてしまいました。
その際バットが砕いたのは
私の後頭部とオランダ料理への期待でした。

しぶしぶ、ご相伴に預かると
そのピザときたら………

 

日本で食べるピザの方が
おいしいんだもん…。()

 

…と言いながら
完食は したのですけどね^ ^

 

色々な事があったドイツ留学でしたが、
また行きたい場所のひとつでもあります。

 

※ 写真は新聞記事掲載の写真より。
(
プライバシーに関わるので目線、ぼかしを入れました)